ブログ
海外就職は何から始める?社会人が最初の3か月でやる5つの準備
海外で働きたいけれど、何から手をつければいいか分からない。そんな社会人・学生向けに、海外で働く5つのルートと、最初の3か月でやっておきたい準備を、エンジニアの仕事を辞めてカナダに渡った理事長の経験も交えてまとめました。
文:Eric(赤見悠太郎)NPO法人 Red Look 理事長公開:
目次
結論から言うと、海外就職の準備は「どの国で働くか」より先に、なぜ海外で働きたいのかとどのルートで行くのかを決めることから始まります。そのうえで、英語を「使う」練習、英語の職務経歴書、現地を知る人とのつながりづくりを、3か月ほどかけて並行して進めるのが現実的です。この記事では、海外で働く5つのルートと、最初の3か月でやる5つの準備を紹介します。
まず知っておきたいこと:海外就職に「正解の順番」はない
海外就職の情報を調べると、国別のランキングやエージェントの紹介がたくさん出てきます。ただ、どれが合うかは、年齢・職種・英語力・貯金・家族の状況によって大きく変わります。
だからこそ最初にやるべきなのは、情報を集めることより、自分の条件を書き出すことです。条件が見えると、選べるルートが自然に絞られます。
海外で働く5つのルート
| ルート | どんな人に向いているか | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| ① 現地の会社に応募する(現地採用) | 専門性・職務経験がある人 | 多くの国で就労ビザが必要。ビザの支援がある求人かを確認する |
| ② 日本の会社から海外勤務・駐在 | 今の会社やその業界で経験を積みたい人 | 希望してもすぐ行けるとは限らない。社内の制度を確認する |
| ③ ワーキング・ホリデー | 若いうちに現地の暮らしと仕事を体験したい人 | 対象の国・地域と年齢に条件がある(下で説明) |
| ④ 留学してから現地で就職 | 学位や資格を取り直したい人 | 費用がかかる。卒業後に働ける制度は国によって違う |
| ⑤ 日本にいながら海外の仕事をする(リモート・外資系) | まず国際的な環境で経験を積みたい人 | 海外に住むわけではないが、英語で働く経験は次の一歩になる |
※ビザ・在留資格の条件は、国や時期によって変わります。必ずその国の大使館・政府の公式情報で確認し、判断が必要なときは専門家(行政書士や現地の移民専門家など)に相談してください。
ワーキング・ホリデーの条件
ワーキング・ホリデーは、相手の国・地域で休暇を過ごしながら、旅行・滞在の資金を補うために働くことが認められる制度です。外務省によると、日本は32の国・地域と制度を結んでいて(2026年4月1日時点)、年齢は原則として申請時に18歳以上30歳以下です(国によって条件が異なります)。詳しくは外務省「ワーキング・ホリデー制度」を確認してください。
最初の3か月でやる5つの準備
1. 「なぜ海外で働きたいか」を言葉にする
「英語を使って働きたい」「専門性を海外で試したい」「いろいろな国の人と働きたい」など、理由によって選ぶルートも国も変わります。面接でも必ず聞かれるので、2〜3文で説明できるようにしておきましょう。
2. 自分の条件を書き出し、ルートを1つか2つに絞る
年齢、職種と経験年数、英語力、使えるお金、いつまでに行きたいか。これを書き出したうえで、上の5つのルートから現実的なものを1〜2つ選びます。すべてを同時に調べようとすると、情報に溺れて動けなくなりがちです。
3. 英語を「勉強する」から「使う」に切り替える
海外の面接や職場で必要なのは、試験の点数より「自分の仕事を英語で説明できること」です。毎週決まった時間に英語で話す場を持つだけで、話すことへの抵抗はかなり減ります。お金をかけずに話す方法は無料で英語を話す練習ができる5つの方法にまとめています。
4. 英語の職務経歴書(レジュメ)と LinkedIn を整える
海外の応募では、日本の履歴書とは形式が違う英語のレジュメが一般的です。何をして、どんな成果を出したのかを、具体的に書きます。あわせて LinkedIn のプロフィールを英語で整えておくと、現地の人とつながるときにも役立ちます。
5. 実際に海外で働いた人、現地で暮らす人と話す
ネットの情報だけでは分からないことが、たくさんあります。実際に海外で働いた人や、日本に来て働いている外国人と話すと、「現地の働き方」「最初の半年で苦労したこと」など、生の情報が手に入ります。国際交流の場に参加することは、英語の練習と情報収集を同時にできる方法の一つです。
英語力はどれくらい必要?
職種や国によって大きく違うため、一律の基準はありません。ただ、多くの場合に求められるのは、自分の経験と、仕事で何ができるかを英語で説明できることです。完璧な英語より、伝えようとする姿勢と、話すことに慣れていることのほうが、面接では大きな差になります。
英語の勉強を続けているのに話せない理由については、英語を勉強しているのに話せない日本へでも書いています。
理事長の経験から:一人で準備しないこと
Red Look の理事長 Eric(赤見悠太郎)は、システムエンジニアとして働いたあと、「グローバルエンジニア」として海外で働くことを目指して仕事を辞め、カナダに渡りました。現地就職を目指すなかで、面接に必要なアルゴリズムの問題を一緒に解くイベントや、作ったものを語り合うイベントをバンクーバーで開き続け、それがのちの Red Look の原点になりました(Red Look を立ち上げた理由)。
その経験から伝えたいのは、海外就職の準備は、一人で進めるほど続かないということです。同じ目標を持つ仲間や、先に経験した人と話せる環境があると、英語も情報も、そして気持ちも続きます。
よくある質問
海外就職は何から始めればいいですか?
まず「なぜ海外で働きたいか」と、自分の条件(年齢・職種・英語力・資金・時期)を書き出し、現地採用・海外勤務・ワーキング・ホリデー・留学・リモートの中から、現実的なルートを1〜2つに絞ることから始めましょう。
英語が話せなくても海外就職はできますか?
職種や国によりますが、多くの場合、仕事の内容を英語で説明できる力が求められます。準備の段階から、英語を「使う」機会を週1回でも持つことをおすすめします。
30代からでも海外就職はできますか?
ワーキング・ホリデーには年齢の条件がありますが、現地採用や日本の会社からの海外勤務など、年齢の条件がないルートもあります。これまでの職務経験が強みになることも多いので、自分の経験を活かせるルートを考えてみてください。
ビザのことは誰に相談すればいいですか?
働く国の大使館・政府の公式情報を確認し、判断が必要なときは、行政書士や現地の移民専門家などの専門家に相談してください。Red Look の無料相談でも、ビザなど法的な判断が必要な内容は専門家への確認をご案内しています。
出典・参考
- 外務省「ワーキング・ホリデー制度」(制度を結んでいる国・地域の数は2026年4月1日時点)
2026年10月7日に確認しました。
自分に合うルートを、経験者と一緒に考える
Red Look の無料相談では、海外で暮らした・働いた経験のあるスタッフが、あなたの状況に合わせてお話を聞きます。NPO法人なので、営業や勧誘はありません。「何から相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。地方から国際的なキャリアを考えている方は、地方移住しながら国際キャリアを築くには?の記事も参考にしてください。
この記事を読んだ方へ
語学・キャリアのこと、経験者に無料で相談できます
海外での仕事・留学、日本での仕事や暮らしなど、国をまたいだ経験のあるスタッフがお話を聞きます。営業や勧誘はありません。
どれが合うか迷ったら: 国際キャリア診断(無料・約8分)で、合う関わり方を見つける

Eric(赤見悠太郎)
NPO法人 Red Look 理事長
カナダ・ドイツ・日本で国際コミュニティを立ち上げ、運営してきました。2025年に NPO法人 Red Look を設立し、理事長を務めています。
Red Look について